2022年2月22日、究極のにゃんにゃんデー。
NHKではずっと猫番組をやっていました。
ただ癒されるだけの日かと思ったら、そこはNHK。黒猫の歴史を追う「ヨーロッパ黒猫紀行」が放送されていました。
なんとなく見ていると、想像するだけで気分が重くなるような、凄まじい黒猫迫害の歴史が……。
人間って何でしょう。みんなが石を投げれば自分も石を投げ、みんながヒーローだと賞賛すれば自分もヒーローだと信じ……。なんかそういう集団心理を感じます。
オオカミとかでも、悪者となると、赤ずきんでも三匹の子豚でも七匹の子ヤギでも悪者。でも最近は「オオカミばっかり悪者なのは何故?」みたいなテーマが人気。無意味に悪者扱いされることは減った気がします。
現代では話題になった動物は大人気。アライグマが日本でブームになり、その後野生化。今もカワウソ人気でカワウソの密猟が問題になっているとか……番組を見つつあれこれ思い浮かびました。カピバラとかアルパカとかハシビロコウも、人気になったら急にあちこちで取り上げられるようになりましたね。
さて、黒猫が不吉だからと避けられる風潮は弱まった……みたいですが。私は、「気持ち悪い虫」が「不快害虫」だから「殺してもいい」という考えが昔からずっと気になっています。害があるとかないとかじゃなく、気持ち悪いから殺す人も多いみたいで。
今はたかが虫と言われる。昔は猫の命も他の動物の命も、もう少し軽視されていたのかもしれません。
「黒猫はこんなに可愛いのに昔は迫害されていただなんて、信じられない! 可哀想! ひどい!」って思う人はいるかもしれませんが。ゲジやクモやコウガイビルを見つけたら、「気持ち悪いから」殺しているかもしれません。「だって虫だもん」と。
人類は何か変わったのでしょうか……。うーん。
悪魔を恐れる人々が黒猫を迫害したり魔女狩りをしたそうですが、悪魔を恐れる人々が悪魔に見えました。けどヨーロッパ文化がひどいかって、日本でも、猫は長生きすると妖怪化するから長く飼わない方がいいとか言っていたそうで。色んなことがあったのかもしれません。
そんなあれやこれやを考えていたら、なんか疲れました。まさか猫の日でこんなに疲れるとは。
でも人間とは何かを考えさせてくれるヨーロッパ黒猫紀行、良い番組です。いつかまた再放送されるかも?
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