うだつの上がらないエッセイ集(2)

思いつきで気楽に更新します。基本的に一話完結なので、お好きなページをご覧いただけると嬉しいです。
月澄狸
月澄狸

発明と発想……

公開日時: 2022年7月30日(土) 06:54
文字数:604

 タオルでゴシゴシ、掃除しながら思いました。もし今この瞬間、「タオルよりもっと素晴らしい素材」を生み出すことができたら。そしてそれが世界に広まったら。この世界の「掃除」の効率が上がるんだなぁと。


 すべての道具は、誰かが考え出した技術。私が小さい頃はたしか、パソコンも携帯電話もあまり普及していなかったはず。布とか紙とかゴムとかプラスチックとか……誰かが生み出したものを使って生きて、時には新しいものに代わって。

 新見南吉さんの「おじいさんのランプ」とか「ごんごろ鐘」とか「最後の胡弓弾き」を思い出します。消えゆくものと生まれるもの。


 発明ってすごいなぁ、偉大だなぁ……。ファスナーだって、無ければ無いままだったもんなぁ……。みんなこの世に「あるもの」を使おうとするけれど、無いものを生み出そうとする人がいるから、人間は人間になってきたんだよなぁ……と思いつつ、タオルを見ましたが、私にはタオルを使う発想しかありません。スマホやら何やら、他のものにしてもそう。私は受動的に、道具を扱うだけです。


 創作においては、誰かの受け売りを自分の言葉だと思い込むのではなく、自分の発想で切り開き、ぶっ飛んだものを作りたい……と思いつつ、やはり日々目にした範囲のものから、受動的に考えているんだなぁと思います。最近見聞きしたものが、夢の中に出てくるみたいに。

 しかしそれは、世界に素晴らしいものがたくさんあるから……。感謝したいですね。




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