何をするにも、誰かの著作権とぶつからないかとヒヤヒヤ。著作権って難しいです。私のような底辺作家は、「著作権に守られている」より「著作権に制限されている」ように感じてしまいます。
個人的には、芸術AIが引っ掻き回してくれることによって、著作権がいい感じにマイルドになってくれたらな、と期待します。もちろん盗作はダメですが(盗作……悪意、丸パクリという認識)。
ただ、私が求める「著作権がゆるい世界」を実現するためには、「自分の作品が真似されても怒らない」メンタルに達しなくてはいけませんね。
で、何も「自分の作品の権利を守りたい」人と対立したり、そうした方の作風を奪うことはありません。嫌がる人から物を盗るのは泥棒。
けど自ら配り、好きな人が受け取るなら問題ないでしょう。賛同者を集め、著作権フリー芸術家団体を立ち上げるとか。ってそんなのやり方分からん……。
そもそも、「真似し合いっこOK! 芸術はみんなの財産さ!」という理念でやっていけるほど、私は意見の軸を確立しているか? というと……。私は底辺作家であるため、「こういうことをされたらどう思うか?」を想像するための経験が少なすぎて分かりません。苦労して芸術大学に通ったり、自分の絵柄を確立したり、絵で仕事をしたり、作風を盗られたり、無断掲載されたり、まわりから好き勝手な意見を言われたり……といった色々な経験がないのです。人気作家であれば、トラブル対処等、日々様々な道を通ってきた上での意見があるでしょうが、私はほぼ読者不在なので……。
「私だけの個性」を確立した上で、それを奪われたら腹が立つんでしょうね。いや、感情問題じゃなく収益がなくなるのか。
私自身は、「どこかで見たもの」を繋ぎ合わせたような創作をしており、まだ個性が確立されていないのでしょう。だから、著作権的な何かとぶつからないかとヒヤヒヤしているし、奪われるほどの「私らしさ」を持っていないのです。AIと一緒かも。
でもなぁ……。もし自分の作品が1つ500円で売れるようになって、しかも一日10個とか売れるようになっていって、次第に収益が増えて、作品一本でやっていけそうな兆しが見えてきて、人生が軌道に乗ったかも……ってときに、何らかの方法で「作品を奪われた」ら、そりゃ大変ですよね……。
そしてもし「芸術は自由だ」を極めたとしても、それでどうやって収益化するのか……。今だってまぁ自由にやっていますが、趣味じゃお金になりませんね。
私がもし何かで芽が出れば、これから味わう感情がいっぱいあるはずです。作品を盗られるとか、なりすましアカウントが現れるとか、誹謗中傷されるとか。そういうことをくぐり抜けた上で、自分の作品になっていくのでしょう。
悪意ある人と接するのはすごい嫌なので、できれば人生イージーモードであってほしいですが、それではもっともっと頑張っている人たちの本当の心理や、著作権の意味を理解できていないのかも。
いずれにせよ、机上の空論ばかり練って結論を急がずに(結論を出して宣言したところで、有言不実行の嘘吐き王と化していますが)、もう少し、「AIがどのように創作界に影響するか」を観察していようと思います。
しかし、「機械に仕事を取られる」とかよく予想されてたけど、まずクリエイティブ面から人類の存在意義に挑みかかってくるとは思いませんでしたね。「単純作業が機械に取られて、人間には人間にしかできない芸術分野が残っていく」みたいに言ってなかったっけ。気のせいか。勉強を取られると思ったらゲームを取られた、みたいな意外性。
創作界、データが飽和状態なおかげで、人間である私が出した作品も埋もれまくり、「私なんていてもいなくても同じ」状態ですが、この莫大なデータ量から一気に学習できるAI様は一体どこへ向かうのか……。私はIT的なテクノロジーや仕組がサッパリ分からないので、知りませんが。最終的に人間の存在意義全部、機械に取られるかも。そうなったら改めて、人間について考えなくてはなりませんね。
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