ブリュンヒルデ・フォン・シグルーン
年齢:23
髪の色:黄金色
瞳の色:黄金色
身長:171センチ
身分:近衛騎士、秘書、男爵家当主、伯爵家次女
第一王子の護衛騎士にして、伯爵家の出身。
彼女自身が男爵家の当主としての身分も与えられているが、名は変えていない。
非常に美しい外見をしており、身体のプロポーションも完璧。
常に微笑んでおり、優しい目をしている。
内政面ではクレインよりも早く仕事を処理し、彼の負担を大幅に軽減した。
諜報や裏方仕事も任せられる万能な人材。
そして武術の腕前は一級品。
敵の攻撃を搔い潜り、急所に神速の一撃を入れる。
全てにおいて完璧な秘書かと思いきや。
正体は第一王子に仕え、暗部の仕事を引き受ける仕事人。
微笑みながら、何度もクレインを殺害した。
殺害時には「この苦しみに満ちた現世から今解放してあげるからね」といった、慈悲深い表情をする。
それがクレインの恐怖を煽り。いつペナルティが飛んでくるか分からないというプレッシャーもあり。
彼女が秘書に就任してからというもの、彼は胃薬を愛用している。
やり直し直後におけるクレインの初期目標は「彼女からの暗殺を避けること」だった。
そのため、「何をしたら殺されるか」の情報は豊富になっている。
しかし深く話し込むとクレインはボロが出そうになるため。彼女からは簡単な来歴くらいしか聞き出していなかったりもする。
依然として彼女の考え方や思考パターンは、クレインには不明。
合理的な判断を好む傾向にあるため、優秀なところを見せている限りは安全か。
という判断の元で関係を築いていた。
称号:微笑み騎士、クレインの天敵
◇
トレック・スルーズ
年齢:25
髪の色:明るめの茶色
瞳の色:薄めの茶色
身長:172センチ
身分:商会長、内政顧問
王宮へ出入りができるほどの大商会、スルーズ商会の若き会長。
クレインと波長が合うと思っており。商会が潰れる危機を回避してくれた恩により配下へ加わる。
優男のような見た目に反して心根が熱く、義に篤い。
味方を見捨てない性格のため。本来の未来では謀略に遭った味方を助けるため、真っ先に没落している。
アースガルド子爵家の内政、外交、戦争の全てに大きく関わり。彼と商会が、子爵家の補給線と生命線を担っている。
各方面へのコネが少ないクレインへ信用できる商会を推薦したり、商人を通じた密偵仕事ができるなど、彼も万能な存在となりつつある。
が、その分山のように仕事が来るため、恋人を作る暇さえないらしい。
称号:義の商人
◇
ランドルフ
年齢:27
髪の色:赤褐色
瞳の色:赤褐色
身長:196
身分:衛兵隊長(軍事部門)
元々はただの平民。顔の右側に、まぶたの上から顎まで走る傷を持つ男。
一見して歴戦の戦士と分かるくらいに、筋骨隆々としている。
クレインが開いた初回の武闘トーナメントで優勝をし、妻の治療薬を仕入れることと引き換えに仕官へ応じた。
が、引っ越しのために故郷へ帰っている間に反乱でクレインが死亡。
二回目以降は「腕が立ちそうな者がいると噂に聞いた」という名目で、クレインからのスカウトを受けることになる。
最初は自称だった「剛槍」という二つ名は、初陣の凄まじさもありすぐに浸透。
クレインへの忠義に篤く、戦いの度に最大の武功を挙げようとしている。
鬼神のような出で立ちで暴れ回り、天下無双の武勇を見せつける武将だが。口癖が「首を置いていけ」であり。
実際に、その言葉を聞かされた者の八割は首を置いていくことになる。
戦場では絶対に遭遇したくない相手。
称号:剛槍、悪鬼羅刹
◇
マリウス・フォン・メーティス
年齢:24
髪の色:暗めの青
瞳の色:青
身長:176
身分;男爵家三男、諜報部長
武官として自らアースガルド子爵家へ仕えに来た。
実家は王都圏に近い小規模領地。
頭脳労働ができることが判明した段階で採用が決定。
文官、武官、護衛役を兼任するような特殊ポジションに収まっている。
現在ではトレックと共に密偵のまとめ役をしており、各地の情報精査も彼の仕事。
武力で言えば他の面々よりも一枚落ちるが。
前線で戦う武将というよりは、戦略の決定に関わる将校のような役割をしている。
元々は剣や弓といったオーソドックスな武器を愛用していた。
しかし護衛を務めるのは主に室内のため。仕込み針などの暗器や投げナイフ、体術や指弾など、護衛と暗殺に特化した武技を磨いているところ。
顔面偏差値が高い切れ者ということで、屋敷の女性陣からの人気は高い。
しかし彼は、まずは仕事を完璧にやらねばと。浮いた話を全て断り――トレックから大いに嫉妬されている。
二つ名:密偵の長
◇
グレアム
年齢:26
髪の色:灰色
瞳の色:やや青みがかった灰色
身長:182
身分:部隊長
ソフトモヒカンの頭をした、目つきの悪い男。
貧しい出のため教養は足りていないが、そこを細かく言わない条件で仕官。
戦斧を振り回し、乱戦では無双の強さを発揮する男。
実際に、初回の武闘トーナメントでも準優勝している。
ピーターが加入するまでの間は、ランドルフに次ぐ武力を誇っていた。
しかし彼は、単独戦闘よりも集団戦闘の方が適正は高い。
彼は部下の荒くれ者をよくまとめ、劣勢でも崩れない精強な軍を組織している。
撤退、追撃、防衛、攻撃。どこを取ってもソツがなく。見た目に反して、オーソドックスながら堅実な指揮をする。
ただし彼が率いるのは士気の高さが全ての部隊なので、何らかの理由で士気が低下すると動きが鈍る。
例えばハンスと相性が悪く。
一緒に戦わせると、どちらの隊もリズムを崩して弱体化するという懸念点も。
意外とモテるため、トレックからの嫉妬の対象になっていたりする。
二つ名:荒くれ者の頭
◇
ピーター・フォン・シグルーン
年齢:30
髪の色:鴉の濡れ羽色(緑がかった黒)
瞳の色:暗めの緑
身長:177センチ
身分:剣聖、名門道場師範、伯爵家長男
王都の名門道場で師範を務めていた。
年寄のような発言が多く、いつでも飄々としている。
武闘トーナメントには参加すらしていなかったが、とある筋で仕官の打診が届いたためにアースガルド家へ。
容姿としては。長めの髪を後ろで一本にまとめている点と、緩やかにカーブを描く糸目が特徴。
いつでも曖昧に微笑むところを優し気と見るか、胡散臭いと見るは人により全く印象が異なる人物。
この点については、武人であるほど彼のことを怪しむ傾向がある。
戦争を繰り返すうちに「首狩り」という二つ名が付いたものの。王都では「剣聖」と呼ばれていた。
ランドルフの口癖から二つ名を譲ろうとしたが。彼は断固「剛槍」に拘ったため、この二つ名はピーターが拝命することに。
貴族へのツテの豊富さや、交渉能力であればクレインよりも遥かに優れる。
文官の仕事に対応できる知性もある。
多方面で万能な男。
また、単独戦闘能力はアースガルド家最強。
一対一の戦いであればランドルフを上回る腕前を持つ反面、指揮は苦手で、軍の牽引は不得意。
どちらかと言えば少数精鋭での遊撃向き。
敵軍の間を縫い、指揮官を狙い撃ちにしていくため。敵将にとってはかなり怖い相手。
三章の男爵領奇襲攻撃を成功させられた無二の人材。
ただ有能というだけでなく、まだ明かしていない秘密も多い。
実はアースガルド子爵家へ仕える者の中に、親戚、弟子がいたりする。
二つ名:首狩り、剣聖、鬼神
◇
アストリ・フォン・アルメル・ヨトゥン
髪の色:銀に近いプラチナブロンド
瞳の色:彩度の高い青
年齢:13
身長:151
身分:子爵夫人、伯爵家長女
ローティーンにして既に絶世の美女と評判になっている少女。
肌も髪も透き通るような質感をしており。
少女の年齢にあって既に、神々しさすら感じるほどの美貌をしている。
本能が強そうな者は、視界に入るだけで目を奪われる有様で。
グレアムの理想の女性像を上書きし、彼女作りのハードルを爆上げした罪作りな少女でもある。
目ぼしい家の全てから縁談を断られて。絶望しかけていたところで、クレインからの婚姻承諾が得られた。
しかも「縁談を撤回する」という手段を取らず、東伯を撃退して自分を手に入れてくれたことに感動し。現在ではクレインにベタ惚れ状態。
花嫁修業まで全て終わらせていたため、立派に淑女ではある。
結婚後の生活を良いものにしようと張り切り過ぎて、クレインを戦死させるというハプニングもありつつ。
まあ、顔に似合わず情熱的な少女。
次のループでは、彼女の存在がクレインに重い影響を与える。
クレインと彼女が今後どうなるかは不明。
二つ名:傾国の美姫
読み終わったら、ポイントを付けましょう!