昔、この世界のどこかに「宝」を置いた。それは1つの綺麗な金で出来た宝だと噂された。だが、その宝を見つけたものはいない。宝をどこかに置いたのはエイダ・キング・シャーマン。女性の古代数字魔法を操る冒険家だ。人々はその宝を目指すが、生きて帰ったものはいない。
ここはフェルス山。雪に覆われた雪山で山賊が住んでいる。
男はそのフェルス山に向かって走っていた。山に着くと辺りを探す。すると1つの民家がある。おそらく山賊の家だろう。周りを探していると家の奥から声が聴こえた。その方向に走った。
すると首を閉められているべリスがいた。
〈男〉おい、そこでなにしてる?
〈山賊〉あ? なんだてめえ
そういうと、山賊は首から手を離し口を抑え男の方へ振り向いた。
〈山賊〉小汚ねえじいさんが来たな、この娘の知り合いか? こいつは勝手に俺の屋敷に踏み込んできた。だから、罰しているところだ
〈男〉え、いや、知り合いってほどじゃないけど
〈べリス〉ふえふぁこほやほう! はっふぁとはさすふえっふぇよ!
〈男〉は? 何言ってるかわからん
〈山賊〉なんなんだ? こいつ、てかこいつうるせえな!
と、山賊はナイフを出す。そしてべリスの顔にナイフを近づけた。
〈山賊〉静かにしろ!
〈男〉おい、その女離せ
〈山賊〉なわけ! この女は殺す! ふへへへ
〈男〉はあ、大人しく離せばいいのに。俺だって普通に魔法使えるんだぞ、みるか?
〈山賊〉それがどうした!? やれるもんならやってみろ! こっちには人質がいるんだぞ
すると男はキンッとマッチに火を点し、タバコに火を付け煙をふかした。
〈男〉その女にはまだ生きてもらわないといけないんだ
男は左手を突き出した。指は銃の形にしていた。
〈山賊〉は? なんだ?
〈男〉俺は蔓創造魔法の使い手だぜ、遠距離でも攻撃できる
男は蔓を出した。するとそれを人差し指に集中さフォークの形を創り出した。
〈男〉久しぶりの技だからどうなるか分からんが、きっと後悔するぞ、フルカガン!
するとその蔓のフォークは山賊を目掛けて発射した。だが、そのフォークは山賊に当たらず横をすり抜けて後ろにある雪山に当たった。
〈男〉アチャ〜! 参ったな、こりゃあ
〈山賊〉ふはは、どした? 錆び付いててうまくコントロール出来ないみたいだな
〈男〉ならこれはどうだ?
と、何百個のフルカガンを創り出し、撃った。
だがすべて山賊に当たらず雪山に当たり山賊は怪我ひとつ負わなかった。だけど男はフルカガンを連射し止めなかった。どんどんフルカガンを撃っていた。だが、まったく当たらず後ろの雪山に当たる。
〈山賊〉ふはははは!! まったく当たらないじゃないか!? 相当腕に自信ないとみた。下手くそだな! おっさん!
などど山賊はふざけて舐めていた。
男は「当たんねえな〜」などと呟きながらどこか笑っていた。焦る様子もなく、ニヤついていた。
〈山賊〉ふはははは!! は?
山賊は何かの気づいた。後ろの山の方で大きな音がする。それは雪崩だった。そうあの男はフルカガンを連射し山賊に当てずわざと山に当てていた。その時破壊され崩れた山の欠片たちは雪崩として山賊方面へと流れてきた。
〈山賊〉な、なんじゃこりゃ!?
びっくりした山賊焦ってべリスを離し逃げようとしていた。
男はさっとべリスを抱えた。そして、蔓と壁を創り護った。
山賊は逃げられずその場で雪崩に襲われ自分の家事雪崩に巻き込まれそのまま流れてしまった。おそらくもう助からないだろう。やがて雪崩は小さな雪の結晶として空から降り注いでいた。
男の腕の中でべリスは思った、「この男は一体何者なのだろうか」そんなことを思いながら男の顔を見ていた。男は話した。
〈男〉おい、1回しか言わないからそのちっこい耳でよーく聴いとけ。俺の名はレーマン・R・サフラン、覚えとけ
聴こえるように名前を教えた。
〈べリス〉レーマン……
〈レーマン〉俺はお前が気に入った。お前に手を貸してやる、ついてこい
その言葉にべリスはなぜか涙がポロポロとでた。いままでやっきたことは無駄ではなかった。あの時諦めなくてよかったとこの日は何度も思った。
ここからが本当のべリスの出発地点。やっと出発地点にやっと第1歩を踏み出しす事ができた。
〈べリス〉ありがとう……
〈レーマン〉おい、泣くなよ、さて冒険の準備は?
べリスは涙を指で拭ってこう答えた。
〈べリス〉ええ、とっくに出来てる!
レーマンはその答えに微笑んで返す。
べリスとレーマン、この者たちの冒険が今始まる。
ー #3 動き出しす1歩 ー つづく。
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