スパイダーフラワー物語

純潔少女と桃竜伝説
Kay.
Kay.

#6 騎士団

公開日時: 2023年5月31日(水) 12:42
文字数:1,438

青い竜の街の隣には小さな国がある。赤い竜を紋章としている。その国でも騎士団がある。「アリヴォニア剣騎士団」。

かつては青い竜と一つの国であったが、「アリヴォニア戦争」で決別した。

数年後、両団長は、「チリアン連盟」を作った。その後両騎士団は戦友として良き関係を築いた。


ケルメシナ王国、ノシメにて。


朝方、レーマンは起きるとギルドで一人でコーヒーを淹れながら、たばこをくわえる。昨日はお酒を飲み過ぎたようだ。


みんなで遅くまで騒いでいた。べリスもまだ床で寝ている。コーヒー淹れる音でも起きはしない。


レーマンはおっさんだ、朝が早い。


そこにタソガレが来る。


<レーマン> なんだよじいさん


<タソガレ> なにもないわい! わしのコーヒーも淹れろ


<レーマン> なにか言いにきたんだろ?


<タソガレ> 今さら何も問うことはない。だが一つだけ、お前さんはなぜまたあんなところに行くのだ?


<レーマン> もう問うことはない! 言うたやん!


<タソガレ> いいから答えんか!


<レーマン> はいはい。 あの少女に夢を観たからさ。 無垢な女の子の手伝いをしたくなっただけさ


<タソガレ> そうか


<レーマン> そうだ一つ驚かせてよるよ、べリスは蜘蛛の一族だ


<タソガレ> なんじゃと!? あの伝説の? たまげた! コーラルと同じ一族か


<レーマン> そう。コーラルか、懐かしい名だな


<タソガレ> コーラルもまた旅にでた者、ピンクゴールドのバングルを身に着けて


<レーマン> 彼女は素晴らしく勇敢だった


レーマンとタソガレは、彼女の話に涙腺が緩む。


<レーマン> 預けた剣は?


<タソガレ> あ!! そうだった! お前今日ブーゲンビリアに向かえ! あの騎士団が持ってる。


<レーマン> はあ? よりによってあいつ等が持ってんのかよ!


<タソガレ> しょうがないだろ一番隠せるところなんだから


<レーマン> わかったよ、いってくるよ


そういうとレーマンはべリスを起こす。


<レーマン> おいお姫様、起きろ。準備次第出るぞ


<べリス> え~ まだ眠い…… 


<レーマン> いいから! 早くシャワー浴びてこい!


<べリス> わかったわよ!


そういうとべリスは目こすりながらシャワーに向かった。


<タソガレ> 焦っておるな


<レーマン> だってあの街だぜ? あんま行きたくないよ


<タソガレ> そうか


その30分後、べリスがすっきりした顔でシャワーから出てきた。顔がつるつるだ。


<べリス> いい湯っだった……


<レーマン> 遅いわ!! 


というレーマンの声にびっくりするべリス。


<べリス> びっくりした! しょうがないじゃない! 一応女の子よ


<レーマン> シャワーだろ? 今度から20分ぐらいにしろ! こっち次の予定があるんだ!


<べリス> わかったわよ! それでどこいくのよ


<レーマン> ブーゲンビリアって国に行く、この国の中にある国でビクトリアの隣だ


<べリス> へ~ 国の中に国があるんだ! 面白いわね


<レーマン> さっさと行こう、物をとったら一度ここに戻って今後の作戦と船に食料を積む


<べリス> わかった


そういうと、レーマン、べリス、グアバはブーゲンビリアに向かった。このギルドからは歩いて35分ほどかかる。


三人は馬車で行くことにした。馬車だと10分から15分ぐらいで着く。




13分後、ブーゲンビリア市国のポモドーロにて。

三人は馬車から降りる。べリスは町並みを見る。


<べリス> ここがブーゲンビリア。綺麗な街ね


<レーマン> 紅が特徴的な国だ、別名赤い竜


ブーゲンビリア市国、ここはケルメシナ王国の中心ビクトリアの隣にある。ケルメシナ王国は青い竜と呼ばれるが、ブーゲンビリアは赤い竜と呼ばれる。大きな都市はポモドーロ。赤い街が多く、鮮やかな色彩の町並みが特徴的だ。


<レーマン> これから騎士団に会いにいく


<べリス> 騎士団?


<グアバ> そう、アリヴォニア剣騎士団。この街の騎士団さ


三人はその騎士団が集まる場所へと向かった。そこであるレーマンと深い人間と出会う。


































ー #6 騎士団 ー 続く。

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