青い竜の街の隣には小さな国がある。赤い竜を紋章としている。その国でも騎士団がある。「アリヴォニア剣騎士団」。
かつては青い竜と一つの国であったが、「アリヴォニア戦争」で決別した。
数年後、両団長は、「チリアン連盟」を作った。その後両騎士団は戦友として良き関係を築いた。
ケルメシナ王国、ノシメにて。
朝方、レーマンは起きるとギルドで一人でコーヒーを淹れながら、たばこをくわえる。昨日はお酒を飲み過ぎたようだ。
みんなで遅くまで騒いでいた。べリスもまだ床で寝ている。コーヒー淹れる音でも起きはしない。
レーマンはおっさんだ、朝が早い。
そこにタソガレが来る。
<レーマン> なんだよじいさん
<タソガレ> なにもないわい! わしのコーヒーも淹れろ
<レーマン> なにか言いにきたんだろ?
<タソガレ> 今さら何も問うことはない。だが一つだけ、お前さんはなぜまたあんなところに行くのだ?
<レーマン> もう問うことはない! 言うたやん!
<タソガレ> いいから答えんか!
<レーマン> はいはい。 あの少女に夢を観たからさ。 無垢な女の子の手伝いをしたくなっただけさ
<タソガレ> そうか
<レーマン> そうだ一つ驚かせてよるよ、べリスは蜘蛛の一族だ
<タソガレ> なんじゃと!? あの伝説の? たまげた! コーラルと同じ一族か
<レーマン> そう。コーラルか、懐かしい名だな
<タソガレ> コーラルもまた旅にでた者、ピンクゴールドのバングルを身に着けて
<レーマン> 彼女は素晴らしく勇敢だった
レーマンとタソガレは、彼女の話に涙腺が緩む。
<レーマン> 預けた剣は?
<タソガレ> あ!! そうだった! お前今日ブーゲンビリアに向かえ! あの騎士団が持ってる。
<レーマン> はあ? よりによってあいつ等が持ってんのかよ!
<タソガレ> しょうがないだろ一番隠せるところなんだから
<レーマン> わかったよ、いってくるよ
そういうとレーマンはべリスを起こす。
<レーマン> おいお姫様、起きろ。準備次第出るぞ
<べリス> え~ まだ眠い……
<レーマン> いいから! 早くシャワー浴びてこい!
<べリス> わかったわよ!
そういうとべリスは目こすりながらシャワーに向かった。
<タソガレ> 焦っておるな
<レーマン> だってあの街だぜ? あんま行きたくないよ
<タソガレ> そうか
その30分後、べリスがすっきりした顔でシャワーから出てきた。顔がつるつるだ。
<べリス> いい湯っだった……
<レーマン> 遅いわ!!
というレーマンの声にびっくりするべリス。
<べリス> びっくりした! しょうがないじゃない! 一応女の子よ
<レーマン> シャワーだろ? 今度から20分ぐらいにしろ! こっち次の予定があるんだ!
<べリス> わかったわよ! それでどこいくのよ
<レーマン> ブーゲンビリアって国に行く、この国の中にある国でビクトリアの隣だ
<べリス> へ~ 国の中に国があるんだ! 面白いわね
<レーマン> さっさと行こう、物をとったら一度ここに戻って今後の作戦と船に食料を積む
<べリス> わかった
そういうと、レーマン、べリス、グアバはブーゲンビリアに向かった。このギルドからは歩いて35分ほどかかる。
三人は馬車で行くことにした。馬車だと10分から15分ぐらいで着く。
13分後、ブーゲンビリア市国のポモドーロにて。
三人は馬車から降りる。べリスは町並みを見る。
<べリス> ここがブーゲンビリア。綺麗な街ね
<レーマン> 紅が特徴的な国だ、別名赤い竜
ブーゲンビリア市国、ここはケルメシナ王国の中心ビクトリアの隣にある。ケルメシナ王国は青い竜と呼ばれるが、ブーゲンビリアは赤い竜と呼ばれる。大きな都市はポモドーロ。赤い街が多く、鮮やかな色彩の町並みが特徴的だ。
<レーマン> これから騎士団に会いにいく
<べリス> 騎士団?
<グアバ> そう、アリヴォニア剣騎士団。この街の騎士団さ
三人はその騎士団が集まる場所へと向かった。そこであるレーマンと深い人間と出会う。
ー #6 騎士団 ー 続く。
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