「おお?あ、頭、ヴァナルガンド家の奴がいますぜ!」
「ああ?おお、お前は…見た覚えがある気もするが…思い出せん、まあどうでもいい、おいボロス、行くぞ、別に俺は他の店でも構わん」
「へ、へい、頭」
「っ待てイオルムッ!!」
「ダメ隊長!!」
「御主人様、どうかお鎮まり下さい!」
「な、何?どうしたの?」
いつも陽気なヴァニラが見た事も無い程殺伐とした気を発し目の色を変えて怒りに震えている、視線の先は今入店しようとした3人のチンピラ男の真ん中の奴だ、黙っていればその見た目に魅かれる異性は多いだろう、だが危険過ぎるオーラがビリビリと感じる、コイツは悪だ!というドス黒いオーラだ、横の2人はかなりの巨躯だが雰囲気雑魚で見た目も何処の世紀末から来たんですか?ってチンピラオブチンピラだ。だが真ん中の男は格が違う、見た目は30代くらいの2m超えの長身だが横の2人が馬鹿デカいせいで小さく見える、メラニン色素が抜け落ちたかのようなアルビノの蛇を連想させるその顔つきは鼻筋が通り薄い唇から鋭い牙がチラリと見える、瞳孔が縦に細くなっており金色の虹彩が男の危険な気配を更に鋭くさせている
「ああ?誰だテメェは、ん?よく見りゃめちゃくちゃ良い女じゃねえか、決めたぜ、今日の女はお前だ」
「キサマァ!私を…忘れたというのか…姉様を…忘れたと言うのか⁉︎」
「あん?姉様ぁ…、天狼族の女なんていたかな?まあ抱いてるウチに思い出すかもしれん、行くぞ女」
「お待ち下さいませミドガルズオルム家のイオルムンガンドル様、お戯れはそこ迄にして頂きたい、其方と致しましても3日後に代表者会を控える身のはず、貴方様とヴァルフニリア様が今事を荒立てますとお互いに当主の顔を潰す事になるでしょう、是非ともお鎮まり下さいますようお願い申し上げます!」
「3日後の会議ぃ?ああ親父がなんか言ってたな…ん?ヴァルフニリア…?ああお前あの時のガキか?100年くらい前の事で忘れてたぜぇ、くくくっ生きてたのかよ、こりゃあ良い、まだションベンクセェガキだった妹の方がこんな良い体に育ってたとはなぁ、姉の方はどうした?今日は一緒じゃねぇのか?」
「キ…ッサマァ…」
「あ?あれ?姉の方は死んじまったんだっけか?だが思い出したぜ、あの時の姉妹丼は最高だったぜ、2人揃って俺様のペニスを泣いて喜んで咥えてたっけなぁ、うんうん、良い思い出だ、思い出したら勃って来ちまった、いいや此処でやろう」
(なん…だと⁉︎)
「ふざけるなぁ!!」
カチャカチャと蛇の様に動くペニスを出したイオルムの顔面目掛けヴァニラが怒りに任せて拳を打ち出す
その前にライカが瞬時に結界を張り周囲を巻き込まない様にした、しかしその必要も無かった、ヴァニラの突き出された筈の拳が腕ごと無くなっていたのだ
激しく血を噴き出すヴァニラの右肩
「ぐああっ!!」
「ヴァニラ⁉︎」
僕は思わず駆け寄りヴァニラの腕を押さえる
「何が起きた⁉︎ヴァニラの腕が!…大変だ!大変だ!」
(ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい)
「お下がり下さいルシエル御嬢様!ライカ御嬢様、御当主様かエスメラルダ様へ緊急連絡を入れて下さいませ!」
「もうやったわ!引くわよ!」
「おお⁉︎何だ全員めちゃくちゃ唆る女達じゃねぇか!特にその白いの!こんな女初めて見たぜ!絶対に逃がさん!おいお前ら!余計な2人を抑えとけ!」
「へい、ぐへへぇ、抑えるって意味分かるよなぁ?」
「俺達も楽しむ許可が降りたって事だぁぐはははは」
言いながら勃起したペニスを出したチンピラ2人がマーガレットとライカへ迫った
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名称・ボロス
種族・蛇族
性・男
年齢・56歳
身長・301cm
Lv・70
HP・619800/620000
MP・400200/453800
SP・489000/510000
STR・580000
VIT・764000
INT・120000
MND・48000
DEX・69080
AGI・688970
LUK・2800
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名称・ディーノ
種族・蛇族
性・男
年齢・58歳
身長・303cm
Lv・72
HP・635000/635000
MP・401100/444400
SP・499900/509800
STR・628000
VIT・789000
INT・101000
MND・49000
DEX・780090
AGI・716000
LUK・2820
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(雑魚だが雑魚じゃない強さだが2人は大丈夫だろう、ヴァニラ出血が止まらない拙いぞ!)
ヴァニラを鑑定すると猛毒・酩酊・弱体化・麻痺状態になっていた、あの一瞬でこんな状態にされるものなのか
イオルムは真っ直ぐに僕へ向かって歩いて来る
「こんなクズ共でも貴重な戦力として考えなければならない時期です、殺さない様にしましょう、ライカ御嬢様」
「速攻で片付ける!はああああ!」
2人はこの狭い結界内に合わせて体全体にオーラを纏い、両手両足に魔力を集中させた
ライカからは紫電が迸り、マーガレットは黒い炎を発生させチンピラ2人を迎え撃った
「ゲハハハハハそんなもの効くかよーーーー!」
「バハハッ!直ぐに挿れてやるぜぇ!」
「「はあああああああ!」」
マーガレットはダイブしながら飛びかかって来たディーノをギリギリまで引き付け、一瞬で右横に回ってキドニーブローを喰らわせた、それもドズンッ!と深く重い一撃に続きドドドドド!と集中して其処を執拗に攻める!
「ふっ!はあああああああっ!らぁっ!!」
キドニーブローで相手の体勢を下げさせ、続けて延髄蹴りをめり込ませた!
ズズンッ!
倒れたディーノの右腕を掴み上げローキックで二の腕をへし折り、其処を起点に次々攻撃を重ねる、左肩へのかかと落としで左肩の骨も砕き、背骨、大転子、膝蓋骨、と動かなくなるまで主要箇所を破壊して行った、一方的だ!
ライカは突進を仕掛けるボロスにそれ以上の速度で懐に潜り込み睾丸に全力でスマッシュを喰らわせた!ズチュン!っと尿道から血を噴き出させビクンと跳ね上がる陰茎、纏った紫電のオーラの効果かボロスは麻痺したように止まりライカの攻撃を無抵抗で受ける事になった
睾丸へ連続突き上げを入れ、左脚を起点に右脚でのハイキックでボロスの両膝を破壊し尻餅をつかせる、頭の高さが同じになった処で喉仏へ右正拳突きを刺して気道を引き摺り出し右目へ左貫手を突き入れ右ハイキックを顎に喰らわせ撃沈させた!ライカも一方的だった!
「さて挿れてやるぜ服を脱ぎな」
直ぐ隣に来たイオルムが僕の服を簡単に破り捨てる
「ああっ」
全く抵抗など出来ない
「…ぅう」
ヴァニラが衰弱しながらもイオルムの脚を掴んだ
「ん?まだ動けたか?安心しろ、お前も死んだとしてもちゃんと挿れてやる」
言いながらヴァニラの左腕をグシャリと潰した
「あがぁああっ!」
「ヴァニラ!」
ヴァニラの悲痛な叫びが僕の心を掻き毟る!
「やめてくれ!何でもする!だからもうヴァニラに手を出さないで!」
僕は泣きじゃくりヴァニラの命乞いをした、なりふり構わず怨敵へ縋り付く
「ふはは、ちゃんと平等に愛してやるから心配するな」
何言ってんだコイツ?言葉は通じるのに意思の疎通が全く出来ない、自分以外を好きに出来る人形くらいにしか捉えてないんだ、その証拠に自分の連れが倒されたのに全く意識を向けていない
「ルシエルに手をだすなああああああーーーーー!!!」
ライカが激昂してイオルムの背に全力で貫手を放つ!
「お前はコイツの次に相手してやる」
振り帰り貫手を腹に受けるも服すら貫けずライカの貫手を止めた
「な⁉︎」
デコピンをライカに喰らわす、ライカの頭が吹き飛んだかと思った
頭がドンッと背中に当たり後方へ吹き飛ぶ、結界は薄いガラスが破れるにパリイィイイイィィーーーン!と高い音を響かせアッサリ砕かれライカは壁に減りこむ
ピクリとも動かなくなったライカは頭蓋骨が陥没し目玉が飛び出し首が折れ反対を向いてしまっている
「ライカーーーーーーー!⁉︎うわああああああ」
嘘だ!死んだ⁉︎唯のデコピン1発で⁉︎嫌だ!ライカが!あの優しく緩くいつも柔らかく明るい愛すべきライカが!悲惨な姿で動かなくなってしまった!
纏っていてオーラが四散していき体から魔力が抜けていくのが視認出来る
「ライカを殺した!殺したな!殺したーーーーーー!うあああああ」
ヴァニラが叫ぶ
「ライカ御嬢様⁉︎!!ぁぁあああぁ…いやああああああーーーー!うあーーーーー!」
マーガレットがイオルムへ飛び掛かろうと先程よりオーラを激しく纏わせる
僕はデコピン1発でライカを殺したイオルムを鑑定した
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名称・イオルムンガンドル・ヨルムス・ミドガルズオルム
種族・不死族
性・男
年齢・1760歳
Lv・872
HP・19003200/19003200
MP・19200200/20000000
SP・17500700/18000000
STR・9800400
VIT・16001900
INT・20000500
MND・17334500
DEX・9860050
AGI・12000756
LUK・900100
称号・輪廻之怪蛇
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「は?」
殆どがヴァニラの10倍以上⁉︎ダメだ!マーガレット、ダメだ!
「マーガレット逃げて!ダメだ!逃げてくれーーー!」
「ほう、他人の心配をするか良いね、犯りがいあるぜぇ」
イオルムが僕に手を伸ばす
「はああああああああーーーーーー!!」
マーガレットがライカと同じ様にイオルムへ飛び掛かる、イオルムがマーガレットへ手をかざした
「やめろーーーーーーーーー!!」
イオルムはアッサリとマーガレットの首を掴み簡単にへし折った
力が抜け動けなくなったマーガレット、それを床に落とし服を剥ぎ取った
「あああ、マーガレット、マーガレットーーーー!!」
僕はマーガレットまで目の前で殺されても一歩も動けなかった、只々泣きじゃくり何も出来なかった
「そんなに待ちきれないならお前から挿れてやるか」
「は?な、何を?」
首の折れたマーガレットを裸にし、おかしな声の掛け方をするイオルム
「やめてくれーーーーー!」
僕は只々泣き叫んだ
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