「大丈夫ですかルシエル御嬢様?だいぶ取り乱していた様子でしたが…」
「え?あ、ああぁ大丈夫大丈夫問題無いですごめんなさい、まだ寝惚てたのかなーははは」
「そうでしたか…」
自分でも下手かと思った
あ、いくつか聞かなきゃいけない事があったんだ
「あのマーガレット、ボク朝起きたら何だか急に大きくなっててそれに力が強くなった気がするんだ何故だかわかるかい?」
急に12歳くらいから15歳くらいの見た目に成長したんだ吃驚だ、さっきも着替えてる時自分の裸に欲情しそうになってしまった。なのにその姿にマーガレットが気にした様子が無かった事を不思議に思ったんだ
「それは…その」
どうしたんだろう熊ミミメイドのマーガレットが両手で顔を隠し顔が赤くなっているぞ
「何でもいい、わかる事があれば教えて欲しい、僕は何も知らない子供のままじゃいけないんだ」
「ぅぅ、はい、わかりましたわ、その原因はですね…」
「その原因は?」
「昨夜御主人様とライカ御嬢様との目合いにありますわ。」
「んん?」
目合い?あ、SEXの事か
「こほん、えー昨夜は御三方共に深く愛し合ったかと思われます、我々獣人はその身体に収まる魔力が限界を超えると体から溢れてしまうのですが、昨夜はこれまでに見たことも無いほどの魔力の放出を感じました、恐らくは夜の灯台以上に、まるで真昼の太陽の様にこの屋敷の上階はこの都市を照らしたでしょう。ルシエル御嬢様の体内にに御主人様とライカ御嬢様の魔力が大量に注がれた事が原因で御座います」
「あ…」
確かに光ってた、アレが誰もが何が起こっているか理解していて、それが都市全体に広がるとか…恥ずかしくて死ねる
「更にその注がれた魔力がルシエル御嬢様の心身に定着した事で体の急成長を遂げたのでしょう」
「え?じゃ体の急成長ってあまり珍しい事でもないのかい?」
SEXで強くなれる何て、何て羨ましく美味しい世界なんだ!
「いえかなり稀な、伝説や神話にある様なお話ですので私も初めて拝見しましたわ、ですが御主人様の魔力の影響であれば納得出来るので…」
「そ、そうか…その、ヴァニラ達ってこの世界ではどの位の実力なんだい?僕のいた世界からすると有り得ないくらい強いと思うんだ」
「はい、御主人様は此方の世界でもかなり上位の、ほんの一握りの実力者ですわ、私共の誇りであります」
うふふとマーガレットが嬉しそうに言う
そうかやっぱりヴァニラって途方も無く強いんだな
「そっか、そんな強くて優しいヴァニラに救われた僕は幸せ者だな」
「ええ、でもルシエル御嬢様も神話級の美しさですわよ、それにきっと強くなると思いますあれだけの魔力を吸収して無事生きているというのは通常あり得ませんもの、ましてや異界の、地球人が蒸発せずに済んだのですから」
微笑みながら言うがそれってとんでも無く危険な状況だったんじゃ…
「ありがとう、でも僕は戦い方を知らないからな、そちらの常識についても色々と学びたいんだ」
「はい何でも教えますので一緒に強くなりましょうねルシエル御嬢様♡」
訓練前にいくつか知りたい事を質問した昨日ヴァニラに聞こうとしたがそのまま夜の大運動会になっちゃったからな
この世界の
戦い方
魔法の種類
基本的な知識
特に禁忌はあるか
この4つを質問した
戦い方はほぼ肉弾戦だと言う、弓なんかの飛び道具も魔力を乗せて使うらしく
基本は肉体強化、魔力強化、体術修練で
魔法は魔力を操作して性質変化させる事で扱えるらしい
どれもちょっとやそっとで習得出来るものでは無いとの事
基本的な知識や禁忌は生活しながら教えてくれる事になった
まあ、マーガレットからしても他の世界との違いが最初から全部わかる訳じゃ無いし当たり前か
やる事は決まったがやはり昨日と同じく只管走らされた、肉体強化無しには体術も魔力強化も出来ないからだと教えられた。
昨日と違うのは重りを付けているって事だけだ、かなり重い、SEXして強くなったのにキツさが変わらない、マーガレットが僕の今の体力に合わせて限界まで重りを乗せるから当然だ
「たった1日でこんなに成長する何て⁉︎天才ですわ!」
と褒めてくれたが特訓は今日も地獄だった、マーガレットは僕が走りながら吐いても何度も何度も栄養補給が大事だと言い食糧を喉に突っ込んで来るのだ
今日も並走しながら僕の頭を上に向け、オゴオゴ、と言う僕の喉に無理矢理食べ物を押し込んで来る、その時も絶対に止まらないんだ、喉が詰まり吐き出す事も出来ず
僕は今日も泣きながら走り続けた、兎に角走ったよ
その後のお風呂はまた極楽だった、昨日とは香りが変わっているが、それもまた極楽の心地良さだった、今日も浴槽内で2人がかりで全身マッサージをしてくれる兎ミミメイド達、薄いミスリル生地の肌着だけを着ているので湯に浸かる事で胸に付いてる薄いピンクのお花が透け透けだぞ
夕食後にマーガレットが色々と魔法を使って見せてくれた
「体内にて魔力操作をし、それを手から体外へと放出する流れを感じます。その時に属性を強くイメージして…はい」
右手を広げたマーガレットの人差し指からポッとローソクの様な小さな火が灯る
「お」
次に中指から水が出てパキパキっと氷が出来た
「おお」
薬指からは土がモコっと出現しキューブを形作り指の先で回りだす
「おお!」
小指からは電気が走りバチチチッと音を立てている
「おおっ⁉︎」
親指の爪が金色に変わり、剥がれ落ちるチャリン!金が出現した
「ええええぇ⁉︎」
マーガレットがその手をギュッと握り、掌を上に向け再び開けると光の玉が浮かんでいた
そして左手も広げるとモヤッとした薄い膜が間を空けて2つ並んで現れた
次に光の玉がフゥーと動き1枚目の膜に入ったかと思うと2枚目の膜から出た、グルグルとそれを繰り返す。手品かよ
それを見せマジシャンマーガレットは
「此れが魔法ですわ、人によって得意な属性も変わりますので得意な属性を練習するのがいいでしょう、後数日は体力作りに励み、基礎体力が整ってきたら初級魔法の練習も初めましょう。」
僕にもあんな事が出来るのかな?不安になり聞いてみる
「マーガレット、異世界人である僕にも魔法って使えるのかな?」
「ご安心くださいませ、生命は誰でもその体内に魔力を宿しているので、ただそれを操れる様練習をするだけですわ」
そういえば僕にも魔力値があったな
「例えば、赤子が歩き方を覚える様に、泳いだ事の無い者が実際に泳いで泳ぎ方を覚える様に、最初は出来なくても練習をすれば誰でも出来るものですので大丈夫ですわ」
「そう言われると安心出来るな、良かったー」
明日の特訓にもやる気が生まれるな
「ふふっさあもうお休みになられますか?それとも夜伽の方をされますか?」
「は?」
聞き慣れないワードが含まれていてよく聞き取れなかったぞ?
「御主人様達が数日戻らないとの事で、ルシエル御嬢様の夜伽の方を私共が任されておりますのでご自由に出来ますわよ?」
ポッと頬を紅く染めて恥じらいを感じさせるマーガレット
宜しくお願いしまーす
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