「さて無事神化出来たのう、ふふふっ実に面白いモノを見させて貰ったのじゃ」
「うん、自分で変わった事がハッキリと分かるよ、凄い…あれ?力が?んんー?」
違和感を感じ鑑定してみる
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真名・ルシエル
種族・神
性・女
年齢・30分
身長・175cm
体重・53Kg
3サイズ
B・80(Gcup)
W・51
H・80
Lv・1
職能・ファイター
ジョブ・神
HP・3
MP・7
SP・3
STR・2
VIT・3
INT・8
MND・8
DEX・3
AGI・3
LUK・940
スキル・[創造Lv1][森羅万象数値化][鑑定Lv8][記憶力強化Lv3][自動翻訳][自動通訳][神体操作]
スキルポイント・24
称号・ルシエル
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「は?」
(めちゃくちゃ弱くなってる⁉︎)
「どうしたのじゃ?」
「Lvが1になってるしステータスがめちゃくちゃ下がってるんです!ななんで⁉︎」
「ふむ、天使として加護を受けておったじゃろ?融合した事でその加護の効果が消えたのじゃろぅ」
「ええー⁉︎これじゃゴブリンにも勝てないよー⁉︎」
これからどうしようか頭を抱える僕にエスメラルダが声を掛ける
「まぁ良いではないか、神化によって出来る事は増えているじゃろうて、神化の先駆者としてワシが指南してやろう」
「あうぅ、宜しくお願いしますエッダ様ぁ」
「うむ、エメラダで良い、ワシの真名は忘れるのじゃ。後気付いて無いじゃろうが、オーラの質が変わったじゃろう?お主は神を食らったのじゃ、もうアルティミアは取り込まれ消滅したぞい、ふふっお主は主神を滅ぼしたのじゃよ。どうじゃ搾取される側から搾取する側へと成ったんじゃぞ?」
「ええ⁉︎何それ僕らを騙したんですか⁉︎」
「騙すも何もお主らは何方がベースになるかも聞かなかったじゃろうが、まぁ騙す気はあったがの、お主を神化させようと思ったからのう。お主、ワシが手解きしてやるから協力しろ、全ての神々を滅ぼすのじゃ!」
「んええぇ?…何でそんな事を…?」
「お主も分かるじゃろう、神々の気紛れによって弄ばれる生命を、今回はお主らの世界等宇宙事滅んだのじゃぞ?奴等は世界が滅びようとも、どれだけ生命が失われようとも気に掛ける事も無いのじゃ、奴等にっとって世界はゲーム、またやり直せば良いのじゃから…こんなふざけた話が罷り通ってたまるかよ?」
「まぁ確かに…」
「じゃろう?それに次に滅びるのはユグドラシル宇宙じゃ…どの道ワシらも逃げる事は叶わぬて、お主らの世界を吸収し力を付け勢いに乗るクトゥルフ宇宙の神々がいずれは全宇宙を喰らい尽くすじゃろう、ワシと共に戦うのじゃ」
(ああ、元々僕が戦う予定だった相手か、クトゥルフって名前の世界なのか、しかし思ったよりとんでもないぞ…全く勝てる気しないんですけどー)
「おい、聞いておるのか?おい⁉︎」
「は、はい!やりますやります!戦います!」
「うむ、では行くか」
「どこに行くんですか?」
「フェンリス達の元に決まっておろう、作戦会議じゃ、侵略者共を返り討ちにする為ののぅ、因みに面倒臭いから神化の事もワシが神であった事も黙っておれ、ワシはただの魔女エメラダじゃ」
「はぁ…」
(何だか次々色んな事に巻き込まれるなぁ)
「あ、そうじゃ折角だからこの時空は何かと便利じゃしお主のアイテムボックスとしてそのまま使いながら少しづつ広げておくがよいぞ、自由に行き来出来れば安全じゃしのう」
「…えっとごめんなさい、神の力の使い方が分かりません…」
「それもそうじゃった、よし、丁度良い、早速ワシがお主に力の使い方を教える良い機会が出来たのう、1度覚えれば感覚的に忘れるものではないから後は上手く使える様になるかと言うモノじゃ、手っ取り早く覚えさせてやろうかの」
エッダ、いやエメラダは僕の横に回ると、僕の頭に手を置き目を閉じた
「例えばこんな感じじゃ」
僕の中にエメラダのエネルギーが流れ込み僕を通してエネルギーが外に出て行く、するとアルティミアの部屋が真っ白な何も無い空間に変わり倍くらいに広がった
「そしてほれ♡」
白い部屋の壁に片開きの扉が現れた、何をどうしたか僕を通してエネルギー操作しているので情報が全部分かる、寝室が創られたのだ。中にはダブルベッドが1つだけ
「どうじゃ、わかったじゃろ、此れがエーテル操作、創造じゃ、その為の破壊、構築、創造を一通り行ったからもうやり方は忘れんじゃろう」
「凄いや、本当に何でも出来そうだ!」
泳ぎ方や走り方よりももっと根本の、身体の中に当たり前の記憶に刻み込まれた感覚、喩えると呼吸や瞬きくらいに当たり前に出来る事が分かる、此れが創造か
「お調子に乗るでないぞ、今のはワシのエーテルを使ったのじゃ、今のお主は自身の力で此処に出入りする事も出来んじゃろ、せいぜいアイテムボックスの物の出し入れくらいじゃ、この部屋のベッドで交尾をしたくば強くなるのじゃ」
「ぁぅ、確かに…自分で何が出来るのかって事まで何となくわかります…」
喩えるなら、インクの入ったペンで絵を描く事に近いか、エメラダが目の前の風景を絵に描くとまるで写真の様に描けるとする、でも今の僕がもしエメラダの似顔絵を真面目に描いてもきっと、ジャガイモかな?って言われるだろう、やり方は分かっても技術が必要なのだ、そしてインクの量が創造力の上限にあたる、エメラダが画用紙いっぱいに自由に絵を描く事が出来る量のインクを持っているとする、今の僕は描こうとして紙にペンを走らせた瞬間インク切れをするだろう。しかもその上限、使った力はゆっくり回復しても、上限を上げるには自分で鍛え上げる事は出来ない、他の生命から力を奪い自分のモノにする、そう、神々が争う真因がそこにあるのだ
そう理解した事をエメラダに言うと
「まあそうじゃ」
と言ってくれたので間違ってはないだろう
「さて今度こそ行くぞ、ついでじゃ、転移もお主の身体を使うぞい」
エメラダは僕の背中に手を触れた
「わかり易く特別ゆーーーーーーーっくりやるからの、お主は何も考えるでないぞ」
次の瞬間頭の中に行きたい場所の映像が浮かんだ、大陸だ、宇宙空間に大陸が浮かんでる、この場所はエメラダの住処であるユグドラシルだろう、星と聞いて球状をイメージしていたが、何処かの星がバラバラに崩れ、その一部が切り取られたかの様になっているのだ。その大陸は球状の薄い膜で覆われている、あれがエメラダの結界か。一本の樹高は数十km?いやもっとあるだろう、それが地を覆い尽くしている。
その中の中央辺りの樹にズームし、樹の中にある部屋が映される、すると次に僕らはその部屋の中に居た
「おお、あっという間だ」
「ちと荷物を取りに寄っただけじゃ、よし、行くぞ、ヴァナルヘイムじゃ」
次こそ球状の星が浮かんだ、緑色の海に青い大陸、あれがヴァナルヘイムか、めちゃくちゃデカく感じる、比較対象も無いのでどの程度かは分からないが。
(成る程ーこうやって行きたい場所を思い浮かべて移動するのか、地球はどうなってるのかな?)
「あ、バカモノ何も考えるなと言ったではないか!」
その瞬間、目の前にボロボロに崩れた天体が浮かんだ、ヴァナルヘイムに比べると100分の1もあるかといった大きさだ、所々見覚えのある大陸の形が見られる
「え?地球⁉︎此れ地球なの?小っちゃ!それにボロボロじゃん⁉︎うわー」
実際の惨状を俯瞰で見るとショックだった、何も出来ぬまま痛ぶられた僕らの世界だ
「まだあったのじゃな、ふむ、まあ良い。ヴァナルヘイムへ飛ぞい」
次の瞬間ヴァニラ達が待機している屋上庭園に飛んだ
「着いたのじゃ」
エメラダが言うとヴァニラ達も気付き一斉に此方を向く
「エスメラルダ!いきなりルーシーに何うをおぉっルーシー⁉︎」
「え?あ、ただいま、ボクは無事だよ」
「チョー美人ちゃんなんですけどー…ルシエルちゃん…どんだけ成長早いのー…」
言われて気付く、そういや見た目もまた激変してたのだ。アルティミアを吸収した事で成長しただけではなく別人の様になっている、いや、顔の形は変わってない、僕とアルティミアの顔が同じだったからか
だが見た目年齢20歳くらいで、髪も瞳の色等の色素が白銀に輝き、体は…何というか、完璧なんだが…凄くエロい体付きになっている…神々しい迄に女神な体だ、なんてったて神だもの。
逞しい男の体になりたいのに真逆に成長していく。
こんな体、胸が邪魔過ぎて動き辛いよ、女体のままだとしてももっと貧乳でいい、大きさで感度は変わらないんだ、しかも僕は攻め手側だしな、身体操作のスキルを得たのでその内きっと男になるのだ!
「あ、ああ、ボクまた育っちゃったんだよ、ははは」
「最高に美しいぞ!」
「そ、そうね、ビックリするくらい可愛いわー」
「実に素晴らしいですわ、ルシエル御嬢様」
「…おい、話がある、中に行くぞ」
僕がテキトーな事言うとみんながこれまたテキトーなベタ褒めをしてくれる
それからエメラダによる作戦会議が開催されたのである
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