戦士ヴァニラの保護を受ける事になった僕であった
そのヴァニラが巻かれた包帯を取り出す
「あーその前にすまんがこの包帯で顔を隠してもらえるかい?」
「え?はぁ…」
よく分からないが出された包帯を受け取る
とそこにもう1人窓から入って来た
(ってケモミミ⁉︎もしかして獣人って奴⁉︎)
「もー隊長1人で飛び出さないで下さいと何度も言ってるのにー、って!うっわ美少女発見‼︎」
「ち、もう来やがったかしかたない、おいライカこの子はルシエルこの星の住人だ、たった今私が個人的に保護した、連れて帰るから協力しろ、先ずは顔を隠すんだ」
「ええーそれって…もー、でも確かに此れだけの美少女だと直ぐに襲われちゃいますね。仕方ない助けましょう!はじめましてルシエルちゃん、私はヴァニラ隊長の副官をしていますライカです」
「ははじめましてルシエルですっ!よ宜しくお願いします」
そうだった僕は今見た目超絶美少女だそしてそれは異世界共通の感覚らしい
というかこのライカもかなりの美形だ、メガネに犬ミミの女の子でサラフワセミロングな赤毛で尻尾もふさふさで撫でてみたくなる、そして胸!服の下にパツパツに盛り上がった豊満な乳房が収まっている!
「わー睫毛長ぁい、お肌も真っ白ですべすべー生まれたての赤ちゃんみたぁい♡」
そんな彼女が屈んで僕の顔に包帯を巻いてくれる
(その通り生まれたてなんです、む胸が近い、チンコも産まれて来そうだ、我慢我慢)
「これでよし♪」
「うむ」
視界を塞がず絶妙に顔を隠せている
「そしてその刀も預からせてくれるか?君の細腕じゃ真面に振れないだろうが、まあ念のためな」
「あ、はい」
素直に渡す、もしこの人達に襲われたらどうせ抵抗など出来ないだろうから
そして2人を鑑定してみた
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名称・ヴァニラ
Lv・279
HP・1879940
MP・963043
SP・1755987
STR・1280030
VIT・875274
INT・624847
MND・810074
DEX・911108
AGI・2380020
LUK・109800
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名称・ライカ
Lv・89
HP・439910
MP・1207385
SP・284560
STR・83775
VIT・91866
INT・1092730
MND・1378005
DEX・200800
AGI・105009
LUK・5800
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「失礼するぞ」
ヴァニラが僕をお姫様抱っこする
「ふえっ⁉︎」
「すまんな、窓から飛び降りるだけだ」
変な声が出てしまったがお姫様抱っこに対してではない
(Lv279⁉︎スステータス100万超えぇぇーーーーっ⁉︎)
異世界の戦士はこのくらいが普通なのか、それでは地球人は勝てない筈だ
この宇宙の中でも1番弱いと言っていたしな
(おいおい神様よ、これじゃあどれだけ頑張ろうが勝てるわけないぜっ⁉︎)
とか思っているうちに僕を抱いたヴァニラが戦士達の方に飛び降りる
(なんて身体能力だ)
「生存者を確保した!治療が必要だ、お前達!他にも生存者やモンスターは居たか⁉︎」
「いえ居ません!付近にはゴブリンだけで全て倒しました!生存者も他には居ないようです!」
戦士達は50人以上はいる
ヴァニラが声を掛けると1人の戦士が返事をした
生存者はもう僕だけだったようだ、他の避難者は僕が転送したしな
「よし!では生存者保護の為一旦拠点へ戻る、探索再開はまた明日日の出と共に開始する!」
「はっ!」
「ゲートを開け‼︎」
「ゲートオープン!」
するとヴゥンッと校庭に幕を張ったトンネルの入口の様な空間が現れた
(おおっ魔法か⁉︎)
次々に巨大鶏に乗った戦士達がその幕に入って行く、薄く向こう側が見えるが此処とは全然違う景色が広がっている
「怖くないからな」
抱かれたまま巨大鶏に乗る僕にヴァニラが優しく声を掛ける
「は、はい」
幕に入ると問題無く一瞬で反対側へ着いた
(おおー異世界だ)
空が緑だ、植物の色も青色が多い、明らかに地球では無い
場所は何処かの丘、ではなく高層ビルの屋上庭園の様で周りも超高層ビル群が建っており
車の様な乗物が空を飛んでいる、かなり未来的だ
遥か遠くの方に巨大な山脈が続き、この距離でも頂上が見えない
反対側を見るとキラキラと緑色の海が広がっていた
「解散!」
ヴァニラの号令に戦士達が一斉に屋上から飛び降りていった、あの巨大鶏飛べるのだろうか
あっという間に僕、ヴァニラ、ライカの3人になった
「それでぇ隊長その子をどうするんですかー?」
ジト目でライカがヴァニラに聞く
「うむ、状況が落ち着く迄は私の家で保護しようと思う」
「いつもは異界の生存者はちゃんと保護機関に預けるのに余程その子が気に入っちゃったんですねー」
からかう様に言うライカに
「ばバカ者ちゃんと状況の説明もしてやらんと可哀想だろが!き貴様はさっさと帰還報告に行け!」
明らかに動揺した反応をするヴァニラ
「はいはい、分かりましたー、じゃルシエルちゃん後でライカお姉ちゃんが戻る迄は無事で居て下さいねー、気を付けないと悪い狼さんに食べられちゃいますよー」
「ええぃさっさと行けー!」
「はーい♡」
とライカはみんなとは違って屋上にある扉から中に入って行った
「をほんっ!ライカが変な事を言ったが何も心配しなくて良いからな。ちゃんと気持ち良くごにょごにょごにょ」
「え?何か言いました?」
「い、いや何でもない、では我々も帰るとしよう」
サクサクと話が進むが
(なんだか身の危険を感じるな…変態オヤジだったらどうしよう、抵抗のしようもないぞ)
ヴァニラは巨大鶏から降り…大跳躍した!
「うわぁーーーーっ!飛んでるーーー!」
そのまま元居たビルから1Km程離れたビルの屋上に飛び降りる
それだけの跳躍をしたのに着地による衝撃を殆ど感じなかった
「さて、もう顔を出しても安全だぞ、それじゃあ一旦風呂に入って食事をした後に話をしよう」
僕の包帯を外し、建物に入りながらヴァニラが言う
「お帰りなさいませ御主人さま」
と周りから数人のメイド服を着た12~16歳くらいのケモミミ娘達がやって来た
「マーガレット、この子はルシエル、暫く私が預かるので世話を頼む、風呂と食事を与え私の部屋へ連れてくるんだ、あ、やはり食事は一緒に摂る、風呂が終わったら私の部屋で食事にしよう。ライカが戻る前にな」
「はい御主人様、仰せの通りにいたしますわ、ルシエル御嬢様、私はヴァニラ様に仕えるメイド頭のマーガレットです、以後お見知り置きを。ではルシエル様此方へ」
マーガレットと呼ばれた熊ミミの少女に手を引かれる
「ではルシエル、後程な」シュコォー
ヴァニラが何やら鼻息荒くシュコォーとかいっていた、性的に食べれれる予感しかしない
それから僕は風呂に案内された
「あら?ルシエル御嬢様は下着をお召しにならないのですか?」
と聞かれて見ると服を全部脱がされていた、いつの間に⁉︎余りに自然で全然気付かなかった
「ひゃぁ!し下着はモンスターから逃げる時にちょっとっ無くしちゃって!」
思わずよく分からない事を言ってしまった
「まぁ…余程大変な目に遭ってしまったのですね…でももう大丈夫ですわ、御主人様の下に居れば何も心配しなくて宜しくてよ!グスンッ」
何か想像されてしまったようだがここはそのままスルーで
浴室に入るとめちゃくちゃ広かった!シンプル過ぎず飾り過ぎない上品な浴室そして20人はゆとりを持って同時に入れそうな広々とした浴槽には花弁が浮いており頭を蕩けさせるような香りが漂ってくる
「「失礼します御嬢様」」
と2人の兎ミミメイドが僕の体を泡泡で包み込み洗いだす
「はわわわわ」
あっという間に優しく全身を洗い終えられた、気持ちが良過ぎてチンコに血が集まるところだった
浴槽に浸かると此れまた身体が溶けてしまいそうな快楽に包まれた
緊張が解かれ何もかもどうでも良くなる
「「お御嬢様っ!」」
寝落ちしてしまった
溺れそうになる僕を2人の兎ミミメイドが助けてくれた
「あありがとう」
浴室を出ると僕の服が無かった、いじめですか?
「御召し物は洗濯に出してあります、本日は此方へお召替え下さい」
とマーガレットが着替えを差し出す
違った
まさに至れり尽くせりだ、後で金を払えと言われても一文無しだぞ
着替えるがその服はやはり女物で上質な下着まで用意されていた
(この服薄ら透けているのだが良いのか?)
ワンピースになっておりまるで寝巻きの様だが若干透けてて下着の色迄しっかりわかる
(此れはもう完全に今夜の御奉仕用の服だな)
初体験が少女に欲情する変態オヤジとか終わってる
僕からチンコが生えてるのを見たら怒り出して殺されるかもしれない
ステータスの差に僕は抵抗を考える事も放棄し変態オヤジの供物になる覚悟を決めた
其れからヴァニラの部屋に通された
此れまた広く上品な作りだ多階層になっているその部屋は僕の居る中段がリビングの様になっており上段には本棚等が見える、下段は寝室だろうか
食事の用意された長卓で待っていると、下から風呂上りの物凄い美人さんが髪の毛を拭きながら歩いて来た白い狼のミミをしている、20代後半か中頃くらいの立体的な体つきの超絶美女だ、身長はスラリと高く190cmくらいあるんじゃなかろうか、その白い頭髪は腰程に届きシルクのように艶やかだ、その上ボリュームがありふわふわとしている、尻尾もその髪のように艶とボリュームがある。
ヴァニラの奥さんかな?
「おおやはり君は美しいなルシエル、マーガレット達は君にも優しかっただろう?私がちょくちょく孤児を保護しているから手慣れたものなのだよ、ふふっさあ食事にしよう」
「…あのヴァニラを待っているのですが、貴方はヴァニラの奥様ですか?」
一瞬キョトンとした美女は
「ははは違う違う、私がヴァニラだ、なんだ私を男だと思っていたのか?」
「ええっ⁉︎」
一応鑑定してみたが確かに本人だった
「ふふふ、驚かせてしまったようだな、安心しろ、私は変態オヤジなどではないぞ」
全身を軽鎧で覆っていたのだ無理もないか
其れから食事を始めたが困った、箸やナイフフォークが用意されていたが全く使えずポロポロと取りこぼし口まで食事を運べない
見兼ねたヴァニラが僕の横に座り
「あーん」
と言いながら箸でご飯を掴み僕の口に近づけた
何故こいつは頬を赤くしてハアハア言っているんだ…それに尻尾がパタパタと振られている
とりあえず運ばれた食事を口にする
(美味っ!)そう言えば食事自体初めてだ、この体になり始めての食事は衝撃的なまでに美味かった、涙が出て来た
「どどうしたんだい?美味しく無かったか?」
ヴァニラが慌てるが違う
「いえ、逆です美味しすぎて感動しちゃって」
「そうかそれは良かった」
ヴァニラもホッとして嬉しそうだ
其れから食事を楽しみ食後のジュースみたいなものを飲んだ
それも驚くほど美味かった
そして食事を済ませ部屋の上段へ移動する
其処は図書館の中の書斎の様になっていた
ソファーに座りヴァニラが話はじめた
「さて、では君達の世界に何が起きたのか、我々が何なのかを説明しよう」
先程とは雰囲気も違って落ち着いた話し方に大人の魅力を感じる
「先ずは世界についてだな、君達の宇宙、地球と言う惑星についてもある程度調べてあるからその違いや知識の差を埋めよう。我々の宇宙や君達の宇宙の様に宇宙はいくつもあるのだが、其れも異界との交流が無かった地球では知らなかっただろう?」
確かにそんなに複数の異世界があるとは思っていなかったな
「はい、初めて知りました」
「うむ、その宇宙には其々多くの上位存在が居てそいつらは自らを神と呼んでいる、そいつらは自らの力で生命や時空を創造する力を持っていてる、そして創造した下位存在を繁栄させてそこから少しずつ生命力を吸い取り更に力を増すのだ」
(アルティミアの事だ、てか神って1つの宇宙に何人もいたのか、アイツだけじゃなかったのかよ)
「な、成る程…」
まるで全世界株式投資による配当金再投資で長期保有の複利効果だな
全世界株式投資の長期保有とは人類の発展自体に投資する様なものなので人類は発展し続けるだろうという人類のインフレを期待して投資するやり方だ
複利とは持株に配当金を得られそれを再投資して元本を増やし更に資産の額を増やすというものだ
例えば初年度100万円を投資し翌年社会が発展し株価が5%成長したら105万円になる、それが持続的な成長をすれば更に翌年は110万ではなく110万2500円になる其処に配当金も僅かに上乗せされるから複利効果は年々大きくなるというものである
僕はネットで調べ自分の生命維持資金をオンラインで稼いでいたのだ
「其処までなら下位存在も何ら問題ないが稀に神々通しの戯れで下位存在に大きな影響が出る、突然種族ごと全滅したり、星ごと爆発したり、中には宇宙ごと消滅したりもある。そんなとんでもない事のきっかけが…今回で言えば3つの宇宙の神々が…何やら賭け事をしたらしくてな、それで君達の神々が敗れ最下位になった事で他の神々に吸収される事になったのだ、君達の神々は恐らく世界の状態から見てあと1人2人しかいないと思う」
アルティミアの話の詳細が知れた感じだ、もしかするとアルティミアは最後の神なのかもしれない
「それでは僕のいた宇宙はもうすぐ消えてしまうのですね、元の宇宙が消えると僕も消えてしまうのかな…」
「いや、それは大丈夫だ、1度創られた生命は何処でも存在出来る。それもあって我々は残っている生存者を救出しようと活動しているのだよ」
(そうなのか…ならアルティミアには悪いが僕の安全の為にもずっと此処に居ようかな…)
「だが今回君達の宇宙を吸収している宇宙の神々が厄介でな、君達の神々を吸収した事で力を増したのだがそれを機にその他の宇宙にも侵略し始めたのだよ困ったものだ」
「あーそれじゃ何処に居ても何時迄も安心というわけにはいかないのですね」
(ダメだった)
「その通り、その上その宇宙の生命は…ルシエルは魔素というのを聞いた事あるか?」
「いえ初めて聞きました」
「うん、魔素とは宇宙に満ちているエネルギーの事でな、少し質が違えばエーテルと言ったりと色々呼び名はあるのだがその宇宙の神々は魔素を超々高密度に凝縮して結晶化させ魔石というものを生成して生命を創造するんだ、そうして生まれた魔石持ちの生命は恐ろしく凶悪な力を有していて魔物、魔族と言う、我々はモンスターと呼びそしてそいつらと戦い続けているのだよ」
(エーテルの事だった)
「あのゴブリン達がそうですか?」
「うむそうだ、あの小鬼共は知能も低く弱い方だが上位のモンスターになれば知能も高くその力は我々も及ば無い程の存在になる、現在ではそいつらに遭遇しないよう生存者を探しつつ弱小モンスターを狩るといった何とも惨めな状況だよ」
「ヴァニラ達が敵わないモンスターがいるのか⁉︎」
(ああそういや核撃ブレスを連射するドラゴンとかいたな…確かにあれは無理そうだ)
「ふふっそんなのゴロゴロ居るぞ」
ゴクリと持っている飲み物を飲みながら言う
僕もジュースを飲みながら話を聞いていた、さっきから僕がジュースを飲んでいるとヴァニラが怪しく笑う、何だろう
「そこまでリスクのある救出作戦に何かメリットはあるんですか?」
「ん、ああ強さとは別で生命自体もエーテルで出来ているからな、特に人ってのは動物なんかよりも存在値が高いからな、モンスターに食べられてしまえば奴等が力を増し、保護して此方の宇宙に連れてこれば此方の宇宙が力を増すし、モンスターのパワーアップを防ぐ事にもなるから重要だよ」
「成る程ーふぁ」
(そいやアルティミアも力の回復にエーテルが必要なんだったな、何だか頭がふわふわして来たな)
コロンッと持っていたグラスを落とし中身を溢しててしまう、一緒に持っていた白いハンカチにジュースが染み込み紅く染まっていく
「ふふふ話はこのくらいで良いだろう、さてそろそろ寝室に行こうか。その紅く染まるハンカチはまるで処女を散らせた翌朝の少女の白いシーツのようではないかハァハァまだ夕方だが急がねば煩い奴が帰って来るからな」
お姫様抱っこで寝室に運ばれる
(ここれは飲み物に薬が入ってた⁉︎ヤバい!ヴァニラは百合だった!見た目オヤジではなかったが中身が変態オヤジだ!)
ベッドに寝かされ優しく服を脱がされる、抵抗しようにも力が入らなくそのままパンツ迄脱がされてしまった…
その日僕は初体験を迎える事になった
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