アリス邸
「はぁ…いい天気ね。こんな日はティータイムにピッタリね」
彼女はアリス・マーガトロイド。七色の人形遣いで、魔法使いだ。
「こんにちは!アリス!どうしても聞きたいことが__」
「どうしたのよ、紅魔館の主がここに来るだなんて珍しい事もあるものね」
レミリア・スカーレット、紅魔館の主でありフランドール・スカーレットの姉、普段は十六夜咲夜と共に居るが今日は隣に彼女の姿は見えなかった。代わりに七曜の魔女が隣に居た
「ごめんなさいね、レミィに事情を話したら一緒に行ってやるって聞かなくて。」
「なるほどね…、それで、どうかしたの?2人揃って私の家だなんて。」
「魔理沙が姿を見せないの。最近ずっと紅魔館に来ないから何かあったんじゃないかとね」
「……それなら、魔理沙の家に行けばいいんじゃないの?魔法の森よ。ここだって」
「それはしたのよ、だけど開ける所か明かりもついてなくて、少し心配よね、」
「そうね……私も心配ね。うーん、」
アリスが思い付きそうな場所は1つしか無かった。博麗神社。
博麗の巫女である博麗霊夢と霧雨魔理沙は腐れ縁のようなものだった。お泊まりをしていてもおかしいことは無いとアリスは判断した
「博麗神社は?霊夢の家ならあの子がいってても変なことないわ。」
「そうね……それもそうなんだけど、少し疲れたわ……、休ませて頂戴、」
「パチェ……、わかったわ。私も疲れたし、アリス、少し休んでいいかしら?」
「ええ。人形達にお茶会入れさせるわ」
「美味しいわ……!」
「あ、こらレミィ、お行儀悪いわよ」
「仕方ないじゃないのー。もう」
(魔理沙が居ないと思うとティータイムなんてゆっくり出来ないわね……)
「ねぇ2人とも」
「何かしら」
「紅魔館にどれくらい来てな……」
「こんにちは」
「霊夢!?」
彼女は博麗霊夢。少し説明したが博麗神社の巫女だ。魔理沙とは腐れ縁のような関係で弾幕ごっこなどをよくやる仲だ
「魔理沙の事なんだけど。あんた達何か知らない?そのメンバー、怪しいのよ」
「メンバーで決めつけないでくれるかしら、生憎私も知らないわ。アリスと私とレミィでこれから博麗神社に向かう予定で居たの」
「そうだったの、なんだかごめんなさい。でも神社に魔理沙は来てないわ。なんなら、最近来ないから心配してるくらいよ」
「なるほど……」
アリス邸、博麗神社、紅魔館、霧雨魔法店、この4つ以外に後よりそうな何処と言ったら香霖堂か人里くらいだろう。
4人アリス邸でしんと静まり考えた
「とりあえずは、霖之助さんの何処から行かない?」
「皆で行くの?それなら別れて言った方が……」
「何かあったらどうするのよ」
「それもそうね……」
「あ、あの、アリスさん、」
「さとり妖怪!?何でここに……」
「こいしが最近魔理沙と遊ばないって寂しがるの。でも魔理沙さんの家が分からなくて……って、そうですか……貴方達も魔理沙さんのことわからないと……」
さとり妖怪の古明地さとり。彼女が聞かなくても理由がわかった理由。
心が読めるからだ。普通の人間は怖がるがここに居る人達は巫女を除くと妖怪に等しい関係だ。
巫女の霊夢は慣れているし、ここで能力を使っても何もおかしいと思われないのだ
「私もやります」
「大丈夫?ここら辺慣れてないでしょ?」
「こいしの為ですから」
「そう、じゃあ皆で行きましょ、パチュリー大丈夫?」
「ええ。行けるわ」
「お留守番お願いね。人形達。」
「シャンハーイ!」
香霖堂
「霖之助さーん」
「おや、霊夢……ってなんだいこの人数。」
「仕方ないのよ、少し事情が……」
「なるほど……残念だけど、ここに魔理沙は来てないね。最後に来たのは……、4日前とかだったような、」
「そうですか……、」
人間の里
「ここは私にやらせてください、人間の方達から魔理沙をみなかったか心を読みます」
「へー、そういう使い方もあるのね」
「えぇ。それくらいは。」
「あ、パチェ!」
「何。レミィ」
「咲夜が居るわ」
「あら、ほんと……」
「咲夜ー!」
「え?お嬢さま!?」
「は、走らないの……」
「パチュリー様まで?御二方どうされて……」
「本泥棒……?知りませんね、最後に見たのは……、4日くらい前ですね」
「また4日!?」
「そうなの……、4日前に何かあったのかもしれないわね。」
「あ、いたいた!あんた達!何してるのって咲夜……」
「あら霊夢。貴方も魔理沙探し?」
「そんなとこ。彼奴急に居なくなるのよ?ひどくない?」
「まあ、そうね。お買い物が終わったら、私も人に聞いておくことにするわ。お嬢さまとパチュリー様、よろしく頼むわ。霊夢とアリス。」
「ありがとう、よろしくね」
「ええ。任せて頂戴。」
博麗神社
「結局こんな人数で探したのに、進展なしね……」
「待ったくね。アリス、お疲れ様」
「それは貴方もよ……皆今日は帰りましょ、また明日、来れる人は一緒に探しに行きましょ」
「そうですか……、分かりました、明日はこいしも誘いますね」
「ええ。人数いた方がいいわ」
「こんばんはー!れいむさーん!」
「早苗……!」
「あら?皆さんお揃いでどうしたんです?」
「実はね」
「そうだったんですね、私は分かりません。でも魔理沙さんが居なくなるなんて……」
「そうよね、あんな魔理沙が、」
「心配ですね、明日なら私も一緒に探しますよ!奇跡起こしましょうね!」
「ま、人数いた方がいいのはほんとだしね」
「霊夢、私も帰るわ。少し疲れたし、人形達に家頼みっきりだし。」
「ええ。また明日」
「あ、私も帰りますね、お使いの帰りにここによっただけなんです、神奈子様と諏訪子様にも言っておきますね。魔理沙さんのこと」
「ええ。ありがと…」
「……魔理沙が居なくなるなんて」
アリス邸
「疲れたわ……、もうすっかり夜ね、」
「シャンハーイ?」
「あら、ありがとう。紅茶もいいんだけど、今日は寝るわね。」
「シャンハーイ!」
紅魔館
「あ、お嬢さま!パチュリー様……!御二方のお帰りが遅いので心配だったんですよ!」
「あら、ごめんなさい、咲夜。」
「お姉様ー!!」
「あらフラン、どうしたの?」
「魔理沙はー?」
「いなかったわ、ごめんね。貴方も遊びたいわよねー、」
「明日は私も探しに行くわ!」
「ほんと?」
「私がさがして、、1番に遊ぶわ!」
「そこなのね……」
「レミィ、私は部屋に戻るわ。小悪魔に顔を見せないと」
「そう、お疲れ様」
「あ、お嬢さま!」
「どうしたの咲夜」
「里の人にききまわりましたが、ココ最近そんな人は見てないと……」
「そう……」
第二話 何処を探しても?
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