あなたは、いつ人間を引退しますか?
いつも通り、洗面台に向かい洗顔と歯磨きをし、最低限度の身だしなみを整える。朝食をとり、水の入ったグラスを片手にソファに寝転がる。それが僕の一日だ。雲を眺めている時、口から出たあまりにも自然な言葉は、死にたいという一言だった。
ふと口にした死にたいという言葉、たった一言のその言葉に主人公の宮川彰介は蝕まれていく。
そんな中宮川は、一通のダイレクトメールを受け取る。
それは、電気を消すスイッチのように人間を終わらすことができると謳う人間引退事務局からのものだったーー。
更新日/火・金 17時