連載中 長編 現代世界 / 恋愛

イモウトパラレル ひとりっこの俺にパラレルワールドから妹がやってきてしまった件について

公開日時:2020年9月17日(木) 00:00更新日時:2020年9月28日(月) 01:00
話数:13文字数:91,446
ページビュー
83
ポイント
182.9
ブックマーク
4
レビュー
0
作品評価
N/A
わたしの評価

あらすじ

 父に、どうしても聞きたいことがあった。

 

「生まれてくるはずだった、ぼくの妹だけど、父さんと母さんはなんて名前をつけるつもりだったんだい?」

 

 父は、

 

「麻衣」

 

 とだけ短く答えた。

 

 加藤麻衣、か。

 

 なんだか14歳になったら誘拐されてしまいそうな名前だなとぼくは思った。

 

 ぼくは語りかける。

 

 もし生まれることができたなら、今日で15歳になるはずだった妹に。

 

 ぼくはずっと君に会いたかった。君に話したいことがたくさんある。父さんのこと、母さんのこと、君のこと、それからぼくのこと。

 

 叶わない夢だと知りながら、ぼくは毎年10月9日だけ、そんな夢を見る。

 

 

レビューを投稿するにはログインが必要です。

全てのレビュー

レビューはありません。