良くも悪くも、星の回転は止まらない

詩集です。各話がそれぞれ一つの作品となっております。気になったページをめくっていただけると嬉しいです。
月澄狸
月澄狸

オレンジノスタルジー

公開日時: 2021年3月1日(月) 20:08
文字数:202

ぱぁっと明るいものではない


薄暗いオレンジ色


記憶の中の、懐かしい色



田畑や山、あるいは町から望む夕焼け空


花火大会のためし打ちを見ながら巡る露店


展示品の並ぶ博物館


ホテルやレストラン


豆電球の明かり


ライトアップされた木々


車で走り抜ける夜のトンネル


橋の上に一直線に並んだ街灯


銭湯の脱衣所や露天風呂



眩しすぎる輝きや


強い光は思い出せないけれど


ぼんやりと浮かぶオレンジ色は


ゆったり思い出すには丁度いい



ちょっぴり寂しい幸せ色



読み終わったら、ポイントを付けましょう!

ツイート