良くも悪くも、星の回転は止まらない

詩集です。各話がそれぞれ一つの作品となっております。気になったページをめくっていただけると嬉しいです。
月澄狸
月澄狸

命と心の所有権

公開日時: 2021年3月16日(火) 06:14
文字数:317

食べることも 眠ることも

エネルギーも トイレも

全部必要なかったら


病気も怪我も死もなかったら

まったくの無欲だったなら

何を感じるでしょう

何を考えるでしょう


奪い合う必要がないのなら

何の心配も存在しないなら

それが幸せというものでしょうか


それでも人は生まれてくることを選ぶ


植物も 動物も


生まれないという選択肢は

なかったのでしょうか


ここでしかできない何かを

求めて来たのでしょうか


何か意味があるはずと考えるのは人間脳で

意味などないのでしょうか


何を感じるか

何を考えるか


その選択権 私にありますか


この心 私のものですか


脳が生み出すこの思い

本能 集団心理 ルール

日々日々影響を受け続けたこれが

「私の考えである」と言えるでしょうか


迷惑とは 間違いとは

罪とは何でしょうか……



読み終わったら、ポイントを付けましょう!

ツイート