良くも悪くも、星の回転は止まらない

詩集です。各話がそれぞれ一つの作品となっております。気になったページをめくっていただけると嬉しいです。
月澄狸
月澄狸

アップアップギブアップ

公開日時: 2021年3月5日(金) 00:05
文字数:276

メトロノームのように

チクタク、カチコチと

一定のリズムで

陰と陽を行き来する


思い当たる要因もなく

何の前触れもなく

自分の心に振り回される


いきなりハイテンション、

かと思えばローテンション


人って素敵だなぁ、

けど滅べばいいのに


何かを作りたい、

壊したい


仲良くしたい、

戦いたい


……なんだコレ病気か?

我ながら危険思想

そろそろ軌道修正しないと

ちょっとでも、光が見えるうちに


この波に身を任せっぱなしだと飲まれるぞ

だんだん、だんだん

見える世界が暗くなり

やがてブラックホールへ


本物かどうか自信なくても

自分の感覚を疑っても


引力に逆らい

少しでも、光の差す方へ


美しいものへ

優しいものへ



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