夕暮れごろから
空の様子は刻一刻と変わる
緑、桃色、むらさき、赤
くるりと回る星
万華鏡のよう
昼間は目立たない町明かりが
煌めきだす
静かな青の中の輝き
やがて空にも
ぽつりぽつりと
明かりが灯る
現れたのはオリオン座
止まっているように見えるけれど
星はいつでも舞っている
あの光は
彼方にある昼の輝き
こちらは夜
人の力では回せない
万華鏡の影の中で
遠い昼に思いを馳せる
あちらの昼は
何年前のものだろう
誰を照らしているのだろう
数えきれないほどの昼が
夜の力で現れる
私が知っている昼は一つ
夜は私の知らない昼を映し出す
地球の裏側の昼は
今 誰を照らしているだろう
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