中谷裕人は高校卒業を機に、死んだ父の古本屋を受け継ぐことになった。
今まで片親で育ててくれた父に卒業後の姿を見せることができなかったのは惜しいが、心機一転頑張ってみようと裕人は意気づいた。
こうして、裕人は『古本屋ナカタニ』の経営を始めることになる。
本屋の仕組みは案外簡単で、高校を卒業したばかりの自分にも障害なくやることができる。
そう考えているのも束の間、『古本屋ナカタニ』に来客だ。
しかし、その来客は裕人の予想を覆すものだった。
なんてったって『戦国武将』なのだ。