占い屋を営むゲルエイが、同じ露天商の一人から「息子の様子が最近おかしい」と相談を受けていた頃。ゲルエイの裏稼業の仲間である騎士ピペタも、同僚の騎士から、息子に関するトラブルの話を聞く。どちらも「季節はずれの肝試し」に端を発する物語だった。
一方、以前にピペタたちと共に復讐屋として働いた殺し屋モノクは、ナイフ投げの芸人というオモテの仕事関連で、ニュース屋の女に絡まれていた。その女がネタ探しの過程で「季節はずれの肝試し」の話に辿り着いた結果、事件は思わぬ展開を見せることに……。
騎士ピペタ、女占い師ゲルエイ、殺し屋モノク、そして『地球』という異世界から呼び出される少年ケン。剣と魔法のファンタジー世界において「強者に踏みにじられた弱者の恨みを晴らす」という理念のもと、四人は奔走する。
異世界裏稼業シリーズ第二弾。
(それぞれ独立した事件を扱っており、前作未読でも、この作品単独で楽しんでいただける仕様です)
(「カクヨム」「小説家になろう」「エブリスタ」でも掲載しています)