時は何処、何れの此処に、旅の絵描きがおりました。
名を蟋蟀と申し、邑から町へ、町から邑へと、醜きものを求めては経巡り歩いておりました。
さて、これは蟋蟀が旅の道すがら、偶々耳にした醜女のお話にございます。
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