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黒宮 真玖
黒宮 真玖

第5話 さみしそうな声 その2

公開日時: 2022年9月21日(水) 10:12
文字数:1,311





一人の女子が依頼に来た·····、皆そう思っていた。



(女子)『詩音さん、私とデートしてください!!』


(華月)『·····www』



女子がそう言った瞬間、少しの間、静かな時間が過ぎていった、だがそれも、すぐ終わってしまう、この一言によって、



(凛音)『だ、ダメです』


(詩音)『どうした?』


(華月)『www』


(凛音)『なんでもないです!でも、ダメです!』


(凛音)『私が絶対に許しません!』


(詩音)『ど、どうして?』


(凛音)『そ、それは·····ごにょごにょ』


(詩音)『ん?それは?』


(凛音)『と、とにかくダメなものはダメです!』


(華月)『www』


(華月)『好きなの?w』


(凛音)『ば、馬鹿じゃないですか?』


(華月)『なら1度ぐらいなら、いいんじゃね?』


(華月)『受けますよ、それ』


(凛音)『·····え、』


(凛音)『·····』


(女子)『ありがとうございます!デート先はこの学校のとあるとこに一緒に来て欲しいんです、恋が絶対に叶う扉を一緒に通って欲しいんです、それが確かなのか、確かめるためにも』


(詩音)『それぐらいなら』


(凛音)『い、嫌です、』


(詩音)『?』


(凛音)『た、確かめるだけなら誰でもいいんじゃないですか?』


(女子)『そうかもしれませんけど、別に好きじゃないなら、それがかなっても問題ないのでは?』


(凛音)『そ、それは·····』


(華月)『www』


(凛音)『も、もう知りません!勝手にしてください』



そして凛音は出ていってしまった。



············································································




放課後皆が帰って静まりかえった廊下、詩音と女子が、ひとつの扉の前にたっていた。



(女子)『そういえば私の名前まだでしたね、私の名前は、白咲鏡花しろさききょうかです、鏡花って呼んでください』


(詩音)『わかってる』



2人の後ろの方で、壁に隠れて見てる者がいた。


(凛音)『·····』


(華月)『何してんの?』


(凛音)『黙ってください、全部、あなたのせいなんですからね』


(華月)『やりすぎたね、ごめんごめん』


(華月)『でも、その問題はないと思うよ』


(凛音)『ど、どういうことですか?』


(華月)『だって、これ、いや、鏡花ってこ、あの子も詩音と同じ側の人間だから』


(凛音)『それって、どういう…』


(華月)『えっとね、今回のこれは怪奇だ』


(華月)『2つ目の旧七不思議』


(華月)『さみしそうな声って知ってる?』


(凛音)『はい、少し、皆が帰ったあと5時ぐらいに男女1人ずつでとある扉の前でたつと、なにか現れるとか声が聞こえるとかですよね』


(華月)『うん正解、それでさ、なんで詩音が、凛音を連れていかなったと思う?』


(凛音)『·····私よりあのひとがよかったから?』


(華月)『残念、不正解、全然違う、むしろ君のことが心配だから、今回、ものすごく危険だし』


(凛音)『え?』




そしてその時、急に声が聞こえてきたのだった。

『死ぬよ』『助けて』『怖いよ』




(鏡花)『さて、来ましたね、詩音さん、いや詩音、演技はここまで』


(詩音)『あぁ、そうだな鏡花、本気で消そう、やつを』






続く·····



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