ヨハネと獣の前日談

〜人狼ゲームを題材にした推理小説〜
上崎 司
上崎 司

人狼ゲーム

公開日時: 2020年9月1日(火) 07:00
文字数:335

Technology Revive Parfect Generation社が開発した、手のひらサイズの宝箱。


通称【秘宝ひほう】。


動物を圧縮し、宝箱の中に収容、昇華させることができる道具だ。


この世界では、【秘宝】によって特殊能力を得た動物、【秘宝獣ひほうじゅう】を戦わせる【秘宝バトル】という競技が流行していた。


競技人口およそ百万人の中、熾烈な予選を勝ち抜いて本戦出場を果たした秘宝バトルのスペシャリスト。


人々は彼らの強さを讃えてこう呼んだ。


最強の八人、【ベストエイト】と……。


誰もいない学校の教室で、一人の学生は不敵に笑い、九枚のカードを取り出した。


カードには、市民、狩人、王女、殉職者、サイコパス、人狼、人狼キラー、強欲な人狼、天ノ邪鬼あまのじゃくの絵柄が描かれていた。


「さぁ、人狼ゲームの始まりだよ!」


役職説明:【人狼】

屋敷に集まった人々の中に潜む、恐怖の人狼。

毎夜指定した人物を襲撃することができる。

仲間の人狼が誰か知っている。

仲間の人狼と秘密の会話をすることができる。

市民の数を人狼と同じかそれより少なくすると勝利となる。

基本的には自分の正体を隠すため、嘘の発言をしたり、他の役職を騙ったりして、屋敷を混乱させ勝利を目指す。

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